2009年8月28日金曜日

本日も「八の日」

はい、「神田の家」 8月最後の公開日でした~
二十四節季でいうところの「処暑」もすぎ、神田の家では戸をあけると
気持のいい風が抜けてゆくのでご案内するのもさわやかです。

今日はバッタちゃんを放してみました。 (竹細工のコです)

さて、奉公人1はここ最近公開日以外も神田の家にちらりほらり居るのですが
なかなか楽しい人が立ち寄って下さいます。

神田で生まれて育った80歳のおじいちゃん。昭和4年の生まれとのことですがまだまだ足取りもお話もしゃきっと元気。
「お譲ちゃん、いい仕事だよ、頑張れよっ!」 と励まして下さいました。

また、折り紙で蛙を折ってくれたおばちゃま。
指のリハビリも兼ねて折り紙をして、それを電車などで隣り合った子供にあげたりしているんだとか。奉公人1もすっかり忘れていた蛙の折り方教わりました。
「今日は蛙を作りながら来て、ここ(神田の家)のお庭で蛙が沢山いるものだからなんだか不思議なご縁に思えるわ」 …また来てくださるそうです!

他にも、2年ほどまえにこの周辺に土地(建物?)を購入して移転してきた会社の方もぶらりと見学にいらしてくださいました。「(お宮の近くで)縁起がいいという話になって…」とのこと。
そりゃきっとそうですよ!そう思える人にはきっと花丸印に縁起がいいはず!?
賃貸でないってことは、何かない限りはここがホーム。
神田の町や歴史やお宮やなんかを好きになったらきっと働く人たちの楽しみも増えることでしょうし!
(ということでお祭りで町会のお神輿担ぐよう強めにお勧めしてみました)

*  *  *

神田の家はこの先ずっと、ここ(宮本公園)にあるわけです。

ここにいらした方が、何かしら清々しい気持ちでお帰りになれるような対応を目指しております。

スタッフの間では「いらした時はなんとなくつっけんどんな感じな方でも、ご案内した後お帰りになる時にはすっかり笑顔になっている方が多いよね」という話になったりも。


「木と土と草でできたお家が、人にいい作用以外与えるわけがない!」


…ということは、なにか不快なことがあったとしたら、そこで働く私たちの対応が原因ですものね。


…。はい、心してお勤めいたします~(汗

2009年8月19日水曜日

神田の昔話  

昨日は「 八 」の日、神田の家公開日でした。 (映画のHATHIとはとくに関係もなく)

さて、神田の家にいらっしゃる方との世間話も我らスタッフの楽しみの一つ。

以下、東神田のほう出身の80代のおばあさまより↓



・戦前は町をあげて一斉に畳の虫干しをしていた!

 5月の、梅雨前。各家庭の畳が出され、路地などに所狭しと並べ、なかなか壮観だったそうな。
 お屋敷然とした家から長屋まで…老いも若きもみんなそろって助け合い…そんな風物詩もあったそうな。


・昔流行った早口(?)言葉

 「神田鍛冶町の角の乾物屋で買った勝栗硬くて噛めない返して帰ろっ」

 …本当に神田鍛冶町にこの乾物屋があったかどうかはさておき…

 ちなみに、勝栗とは干した栗のことなのだとか。縁起ものであることと昔から兵糧として重宝されていたことから戦時中は出兵するわが子に持たせるために買い求める母親の姿が神田でもたびたび見かけられたそうです。