2010年12月18日土曜日

外神田大野良猫との戦い

今年も残り少なくなって来ましたね。
冬至も近く、3時には夕方の日の色になり、5時には真っ暗です。
本格的に冬支度を始めなきゃ。寒い寒い。こたつもセット完了です。

「神田の家」がある宮本公園には、野良猫が住み着いています。
猫たちも冬は植物が枯れるし、虫や小動物もいなくなるので
食料確保に必死です。
冬の寒さを耐え抜くため、脂肪もたくさん蓄えなければいけません。
「神田の家」にも何か美味しいものはないかと、猫耽々と狙っています。

しかし、「神田の家」は猫立ち入り禁止なのです。
爪を研いだり、粗相したりしますからね。「神田の家」は文化財ですから。

しかし野生の彼らにはそんなことお構いなし。
そんな猫たちと、神田の家スタッフとの熱い戦いは日々ヒートアップ
しています。

猫が家の中を覗くのはまだ可愛いもの、
先日は堂々と玄関から家の中へ侵入(食べ物は何もないよ)。
庭の大きなもちの木のてっぺんまで登り獲物を狙ったりします。
戦利品を持ち歩いてる時に、スタッフと鉢合わせになるとスタッフの悲鳴が
聞こえます。(戦利品の内容はひみつ)

「神田の家」で猫を追い払っているスタッフを見たら、
熱いエールを送ってください。
ほうきで猫を追っかけている姿を笑ってはいけません。
文化財を守るという崇高な職務を実施しているのです。

2010年11月6日土曜日

京都の神田明神


先日、里に帰る用事があり3日ほど関西へ行ってまいりました。
よいきっかけでしたので、京都の神田明神さんにお参りいたしました。

京都神田明神さんは、四条烏丸からすぐの路地を入る
町家の一画にある小さな神社です。
平安時代、平将門公の首が晒され、
それを高僧空也上人がお堂を建て手厚く供養した地なのです。
そこが少し前に改修工事がされ、綺麗になっています。

その場所は空気が浄化されたとても良い空間でした。
ここで、おせんはすごい事を発見したのです。
霊感なんか一切ないおせんでも、この空間にはパワーがあると
感じました。
もしや、今はやりのパワースポットかしら、、、。
ありがたや、ありがたや。
日々の健康への感謝を申し上げて帰ってまいりました。
(欲を出してはいけません)

改装されたばかりで、参拝客の少ない今が狙い目ですよ。
大きなパワーを受けられると思います。
(再度、霊感のない人間の言う事ですが・・・・)

京都を訪れる際はぜひ一度行ってみて下さい。

2010年10月18日月曜日

木遣りの夕べ

14日の木曜日に、「神田の家」で木遣り教室が開催されました。
定員を上回る応募があり、残念ながらお断りする方もでるほど、
人気の企画となりました。
ありがとうございます。

会は、まず頭たちが木遣りとは何ぞやとお話をされ、
そのあと参加された皆さんの自己紹介をすることになりました。
すると皆さん木遣りに対する熱い思いを語られ、
この企画にとても期待を寄せてくださっていることがわかり、
頭達や私たちスタッフも喜びと驚きでいっぱいでした。

で、肝心の木遣りはどうだったかと言うと、やはり簡単にはいきません。
当然ですね。何百年もの歴史のあるものですから。
発声、発音、節回しなどむずかしい!!!!
でも、最終回までには「真鶴」を歌えるようになりたいと
日々練習に励む、おせんです。

秋の夜にライトアップされた「神田の家」と木遣りの響き、
虫の音色がなんとも言えない風情をかもしだし、すばらしいです。

江戸時代にタイムスリップしたみたいな気持になりました。

2010年9月28日火曜日

江戸木遣り

江戸っ子修行中のおせんです。
HPのトップでもお知らせしていますように、10月から「神田の家」で
江戸木遣り教室が開催されます。
もちろん私も参加します。
西から流れてきたおせんには、木遣りは初体験です。

教えて下さるのは、増岡道二郎先生と渡辺晋作先生です
増岡先生は、江戸時代より代々町火消し組頭を務める鳶の家のお生まれで、
現在も、江戸消防記念会第四区五番組 組頭を務めていらっしゃいます。
渡辺先生は、増岡先生の息子さんです。

私の中では暴れん坊将軍のめ組の頭、北島三郎さんのような 存在の
方なのだと理解しております。素敵ですね。

木遣りはもともと、重いもの(木材など)を移動させる時、大勢の力を結集
させるときの 掛け声にリズムを入れたものが始まりですが、
時と共に変化し現在ではめでたいものとされて、家の棟上げ式や、
祭礼の山車曳き、 婚礼祝い事にも歌われるようになりました。

神田祭りの時には、鳶頭連のみなさんが声をそろえて神輿の前に
進み出て声をそろえて木遣りを唄われます。
しぶすぎ、かっこ良すぎです。

せっかく東京に住んでいるのに、江戸の文化に触れないのはもったいない!
一緒に木遣り唄を歌ってみませんか。
神田下町文化を体感して、少しずつ東京人になってゆくおせんでした。

2010年9月8日水曜日

盆栽




「神田の家」に新しい盆栽がやってきました。
柳の盆栽です。(写真見て下さい)とても立派な枝ぶりです。

この間NHKの趣味の園芸という番組をみてから、
盆栽に興味しんしんなのです。
柳の盆栽を見て、「はは~~っ、これはまたご立派な、、、」と知ったかぶりながら、
感嘆の声をもらしたりしています。

盆栽は昔、年配の方の趣味というイメージが強かったですが、
ミニ盆栽などは若者や女性にかなり人気があるようですね。
今では和モダンなものとして、海外アメリカやヨーロッパでも
とても人気が高いそうです。

盆栽を育てるのは、時間と手間と根気のかかる作業なので、
どうも私には不向きです。
完成したものをありがたく拝見させていただいております。

床の間にお軸とともに飾る盆栽から、身近なミニ盆栽まで、
これから盆栽の世界をもっと知りたいとおもっています。

2010年8月18日水曜日

暑いな、夕立でもしないかな。


いやあ暑いですね、、、。
今年は各地でゲリラ豪雨も頻繁に起こって大変です。

「神田の家」あたりでも、夕立でもあればいいのに。
庭先の石カエルたちも、雨を恋しがっているみたいです。
ケロケロケロ

今日新参者のカエルが神田明神から、3匹やってきました。
ちりめんでできた「見ざる、言わざる、聞かざる」ではなく、
「見ないケロよ、言わないケロある、聞かないケロケロ」の3兄弟です。
とてもかわいいですよ(写真参考)

数が増えパワーアップしたカエルパワーで、
涼しげな夕立を呼び起こしてほしいものです。

「神田の家」の庭先には、石の亀もいるので
亀も一緒に夕立を呼ぶのだ!!

2010年7月28日水曜日

日本の夏、「神田の家」の夏


夏です、真っ青な空。連日真夏日です。

「神田の家」では建具を通常、襖や障子のものを、
御簾の建具に付け替え、風通しをよくし、見た目にも涼しくなっています。

さらに風が吹くと江戸風鈴がちりちりと鳴り、
蝉はしのぎを削るように鳴き合い!
蚊対策の蚊取り線香はもくもくと燃え上がり!!
連日35度を越える真夏日!!!

まさに五感で夏を感じられる、
江戸の古き良き日本の夏という感じに仕上がっています。

しかし現代人のおせんには、ちと辛いです。

できるなら、夕涼みで散歩がてらに、ひぐらしの声をききながら
ライトアップされた「神田の家」を見にきてください。

夜は5時で終了です。公園から眺める「神田の家」もきれいですよ。
8月は「神田の家」はお休みになります。

2010年7月15日木曜日

ほおずき


お盆のお飾りで、神田の家にもたくさんのほおずきを飾っています。
冠木門から柵にずらりと掛けられたほおずきは圧巻です。
ほおずきは鬼灯とも書き、お盆の盆花の役割だけでなく、
赤い盆提灯にもみたてているそうですね。 

子どもの頃はほおずきの実をほぐして、種を抜き笛にして遊んでいました。
これが実をほぐす時、途中で実の皮がやぶれたりして、失敗してしまいます。
でも、けっこうこのほぐしが楽しく癖になっちゃうのです。 

やっと成功して笛ができても、うまく鳴らないのですよね。
コツがいるみたい。
どんな素敵な音がするのだろうと一生懸命練習していると、
かえるがギュッギュッと鳴いたような音が、、、、。
一緒に笛を吹いていた母親が「この音だ!!」と言いました。

私は正直ちょっとがっくりしました。
もっときれいな音がすると思っていたのに、、、。
そもそもほおずきとは、こんなものなのか。
それとも、ほおずき笛の世界はまだまだ奥が深いのであろうか、、、。

今度ほおずきをもらって、ひとつ吹いてみようと思います。
また、カエルの鳴いたような音なのか、
それとも小鳥が鳴いたような音は出せるのであろうか?

小鳥に近づくには、どれほどのほおずきが必要なのだろうか?
神田の家のほおずきがなくなったら私のせいです。(もちろん冗談) 

ほおずき武者修行者筆

2010年6月30日水曜日

日本の夏。。

暑いですね~。


夏ですね~。


昨日の試合、日本代表がんばりましたよね~。はい。
…という、いろんな意味で、今にも夏バテしそうな、そこの貴方!


現実的にはクールビズで物理的に耐えつつも…


視覚的、風流に「日本の夏の涼み方」を見直してみやしませんか??


ちりんちりーん…

…ということで、神田の家では只今夏のしつらえを準備中であります。


せっかくのしつらえは、実物を見ていただきたいので写真の掲載はひかえますが…

神田の家の若いスタッフの間で感嘆の声があがった一件をご紹介致します。


蚊帳を包んでいた、夏用(!)の風呂敷。

「縮み」と呼ばれる生地でできています。



「ちぢみ」と聞いて韓国料理の「チヂミ」をまず思い浮かべてしまった奉公人1。
笠塚に美味しいお店あったな…なんて。こら。


この風呂敷、ひろげてみると…


…この様に、つなぎ合せています。

はい。そうです。これは先代・遠藤達藏のさらにお父様、政藏さんがお召しになっていた着物をほどいて造り変えたものなのでした!

近年、江戸時代のリサイクル事情について耳にする機会は多くなってきていますが…

江戸の香りに触れることのできる、駿河台上の神田の家。


とある初夏の一コマでした。


7月も「八の日」公開いたします。是非お越しくださいませ☆

2010年6月25日金曜日

第三回 京都神田明神例祭

この度、京都の神田明神にて第三回目の例祭が執り行われましたのでご報告致します。

お社は、将門公の首が晒されたという地「市の聖」と呼ばれた空也上人が供養のために石を建て、祀ったという言い伝えのあるところでございます。

民家の壁に塗りこめられているように祀られていたところを、一昨年からきちんとお祀りできるように改修してまいりました。



神田の家の主であった、遠藤達藏は神田明神の氏子総代を務めてまいりましたが、生涯を通じて将門公の研究を行ってきた人でもあります。

生前、この京都の地について「大切、大切」と書き残していたメモもあります。その遺志をつぎ、家族のものがこの事業を継ぎ、ようやく形になった次第です。


本日は、新釜座町からほど近い、空也堂の住職さんたちも参列して頂くことができました。


空也上人が将門公を供養した際、目印として建てたという説がある石。鴨川の「まぐろ石」というのだとか…

そして、今回は東京は江戸消防記念会の頭たちによる木遣りもあがるという、とても壮大な例祭となりました。

ここのブログでも取り上げましたが、将門公の命日には浅草にある日輪寺にて将門公の法要が行われ、やはり木遣りがあげられるのです。将門公といえば、弱きをたすけ、強きをくじく!ということで江戸っ子の誇りだったんですね。
 ↓ ↓ ↓
http://kandanoie-imasa.blogspot.com/2009/02/blog-post_18.html
http://kandanoie-imasa.blogspot.com/2010/02/blog-post_25.html



神主さん、お坊さん、頭たち…感慨深い風景です

今年のご祭祀は、あらかじめ告知していたからか、近隣住民の方たちの参列も多くありました。うれしいことですね。

近隣の古老のおじいさまの話によると、「逆賊」とされていた将門公については家庭でも話にあげることすら憚られるような時代があったそうです。

将門公没後の1,071年という歳月を超えて、このような祭祀が執り行こなうことができたということ。改めて、考えさせられる日となりました。

さまざまな出会いやご縁に感謝しつつ… 


これからも将門公の記憶、記録を守っていけるように神田の家スタッフ一同、務めてまいりたいと思います。


頭たちが貼っていかれた千社札!この遊び心が素敵です☆

2010年6月19日土曜日

「江戸百」展示も今週末まで


この度の復刻版画展示も、今日と明日の2日を残すのみとなりました。

初めの土日(5、6日)には予定どおり、浮世絵の摺り師さんによる実演と希望者の摺り体験を行いました。

摺り師の松崎氏。バレンは職人さんが自分でつくるものなのだそうです。

摺り体験を笑顔で見守る松崎氏。

あんなに軽々やっているように見えましたが…力加減が難しい!

15日には、国際浮世絵学会会長の山口先生にお越し頂き、名所江戸百景の成り立ちについてお話して頂きました。
歌川広重の生い立ち、出版された江戸末期の時代背景など…様々な浮世絵を見せて頂きながらの講演会でした。

お隣・神田明神の明神会館「平成の間」にて開催されました

当時の浮世絵出版事情について、彫師さんの隠し落款のお話まで…
山口先生、貴重なお話ありがとうございました☆
神田の家で本画をご覧になって購入される方も。
ゆかりの地を選ばれる方も、有名な絵を購入される方も。
この機会に! 貴方も浮世絵オーナーになってみませんか!?
平成の世の彫り師さん、摺り師さん、そして版元さん一同の心意気が詰まっております。

2010年6月16日水曜日

杉苔


6月です。梅雨入りしました。
暑くてじめじめして、いたるところにカビが生えそうです。
今の季節、「神田の家」でいちばん喜んでいるのは 杉苔だけのようです。

「神田の家」の庭には杉苔がたくさんあります。
杉苔は関東では土が合わず育ちにくいらしいのですが、
「神田の家」の杉苔はすくすくと育っています。
この間まで甘やかしすぎたせいで、 ヒョロっと長く細く育ってしまったものを
先日からスパルタ教育で、水を減らし大地に根をしっかり張れと
厳しく育てていたら、枯れてしまいました。

しかし、この梅雨入りで息を吹き返しさらに、
鮮やかな緑となって蘇りました。

苔はマイナスイオン(今や死語)をたくさん出し、
ヒーリング効果もあるみたいです。
私は苔に降りかかる笹の葉を取りながら、
ささくれ立った?心を癒しております。
苔に直接触れることで、さらに効果アップです。

心身共にお疲れのみなさま、苔にかかった笹の葉を取りに来ませんか? 
杉苔があなたの疲れを癒してくれますよ。
仕事帰りに笹の葉一枚、家事の合間に笹の葉一枚。
あなたは癒される、お庭はキレイになる、まさに一石二鳥ですね。

2010年5月20日木曜日

薪能

5月18日に、神田明神で行われた薪能へ行ってまいりました。

能・狂言といえば、学生の頃に「日本芸能史」という授業を
受けてはいたのですが、 実際の能・狂言を見るのはほぼ初めて
(テレビで見るくらい、ははは)でしたので、
とても興味深く拝見させていただきました。

社殿に特設舞台が組まれ、薪が焚かれています。
日が沈み周囲が暗くなる毎に、明かりに照らしだされた舞台が
輝きを増していきます。

能の装束、面、洗練された動きや仕草、地謡に囃子方 
全てが合い重なって 幽玄の世界を作り上げています。
隣の紳士が謡本(能の稽古に用いられる語りやらを書いた本)を
持ってらしたので、こっそりと横眼で見させていただき、
さらに理解を深める事ができました。(本当にはしたなくてごめんなさい)
次回からは自分で準備しておきます。

また、うってかわって狂言は人間の滑稽さ狡猾さを物語る「笑いの芸術」と
言われています。ストーリーの面白さだけでなく、
ちょっとした動きや間合いでも笑いをとる、関西人もびっくりの芸術でした。
大笑いでとても楽しめました。

日本の伝統芸能に触れるのもいいですね。
これを機会にもっと伝統芸能に親しんでいきたいと思いました。

2010年5月14日金曜日

~ 「名所江戸百景」復刻版画展示会のお知らせ ~



この度、東京伝統木版画工芸協同組合さん(以下木版組合さん)との共催で、ここ神田の家にて「江戸名所百景」の復刻版画展示会を行うことになりました。
この浮世絵シリーズは、「東海道五十三次」の浮世絵で一躍江戸の人気絵師へのぼりつめた歌川広重の晩年の作です。

木版組合さんは本部がここ神田の家からほど近い、湯島聖堂すぐ裏にありまして、
日本の技術をこのまま失ってしまってはいけない!という篤い思いで活動していらっしゃいます。
そもそもはお宮から頂いたご縁から、この度共同で企画展を開催する運びと相成りました。


わずか数百年前の神田明神界隈…こんなに景色が変わってしまったんですね


百景とはいえ、合計すると119枚にも及びます。(目録含めてちょうで120図)
その図柄は四季ごとにまとまった数があるので季節ごとの展示もできるのですが…

ここはせっかくなので、もうここは一挙に!公開してしまうことに。


皆さまお誘いあわせの上、是非足をお運びくださいませ~


是非、よーくよく見て下さい。版画師さん、刷り師さんの綿密な技術が詰まっております



120図もあると、皆さん必ず1枚は愛着のある場が取り上げられているのでは?

< 以下ご案内 >


日時:平成22年6月4日(金)~20日(日)

会場:神田の家

摺り師による実演:6月5日(土)6日(日) 神田の家軒下前にて

(先着10名様は摺り体験可能。有料)

屋外展示:無料 

屋内展示:¥1,500 

2010年5月11日火曜日

神田祭り




私ごとですが2年ほど前、訳あって西のほうからこの東京へ引っ越してまいりました。
そしてご縁があり、「神田の家」に半年ほど前からご奉公に上がっております。
というわけで、恥かしながらこの度、東京の祭り“神田祭り”を初体験いたしました。

今年は蔭祭りですが、神社大神輿、平将門命の大神輿が渡御されました。
半纏に股引きに足袋、きりりと鉢巻を撒き粋な祭り衣装に身を固めて、みんな神輿が出るのを今か今かと待ち構えています。

笛や太鼓のお囃子が鳴り響き、お御輿が担ぎだされました。
担ぎあげる威勢のいい掛け声とともに、大きな歓声が沸き起こります。
われが我がと神輿を担ぎ、人と人、肌と肌がぶつかり合うくらい一体となって進んでいきます。すごい気合いと迫力を感じました。

「祭り好きな神田っ子にとってこれほど血が騒ぐものはない」
これは先代の言葉ですが、 本当にそうなのだと実感しました。  
担ぎ手だけでなく、神田祭りのその場にいる全ての人が連帯感で繋がります。
神田祭り初心者の私でさえ、胸が熱くなり、目から暖かい物がこぼれそうになりました。
東京住んで、こんなに江戸っ子文化にふれる事ができ、とても幸運だと思いました。
来年は本祭、この一年で江戸っ子度をさらに上げていきたいと思います。
ふふふ。




2010年4月28日水曜日

こどもの日



神田の家に鯉のぼりがあがりました。

毎朝、近所の保育園の子どもたちが宮本公園へ散歩にきます。
みんなで大きな声で ”屋根より高い鯉のぼり~~~~”と歌いながら
とことこ歩いて来るのです。
かわいい、、、とってもかわいい。

今は街中で大きな鯉のぼりを立てている家はなかなかないですからね。
天気のいい日には、機嫌良く鯉のぼりが泳いでいますよ。

土間のほうには菖蒲を生け、”鎧かぶと”、”牛若丸のからくり人形”も展示しています。
この牛若丸は、八代目玉屋庄兵衛が作成したもので、
とても凛々しく美しいお顔立ちの人形です。
もちろんからくり人形なので、動きますよ。

男の子のお祝いにふさわしい、立派なしつらえになっていますので、
遊びにきてくださいね。


2010年4月16日金曜日

祝!一周年☆

月日の流れは早いもので…

神田の家も、気づけばオープンより1周年の節目を迎えることとなりました。


お越し頂いた方にはご案内の際にお話することがあるのですが…この家が府中から神田に里帰りするにあたって、神田の地域内のどの地に移築するかなかなか決まらず計画が進まない時期が長く続いていたそうです。

最終的に大手町寄りの地への移築が決まってようやく話しが進む…と思った直後に、現在の駿河台上、宮本公園へ変更になり、今に至るのだそうです。

移築工事をして下さった大工さんによると、

「家は、建つ場所を自分で決める」 …と職人さんたちの間に言い伝えられているのだとか。

神田の家の主は、神田明神の氏子総代さんを務めていました。(神田の家HP、「遠藤家と将門塚」参照)。
ここで働く一スタッフとしては、そんな背景のある家がお宮のすぐ隣、ここ宮本公園へ移築されることになったのはひとかたならぬご縁を感じずにはいられません。神田の家も、けなげにこの地を選んでやってきたのでしょうか。


「家を建てるときは一本の樹のように」 とは中村棟梁が竣工式の際に仰っていたお言葉。


ソフト面での活動という観点からも、まさに樹のようですね。
私たちの取り組みもこの地に深く根を張り、豊かに枝を伸ばして…お越し頂いた方たちの心の中に実りをつけられるよう、スタッフ一同さらに邁進してゆきたいと思います。

このブログを読んで下さっているコアな方々…今後ともどうぞ、ご指導ご鞭撻のほどお願いいたします!


鯉のぼりを揚げました!端午の節句ももうすぐですね。

2010年4月14日水曜日

鎌倉河岸を舞台としたNHK時代ドラマのご案内

この度、神田の家のもとあった地、「神田鎌倉町」を舞台とする時代劇ドラマが
NHKで放映されることになりました☆

その名も 「 まっつぐ ~鎌倉河岸捕物控~」 です!

http://www.nhk.or.jp/jidaigeki/mtsg/

「まっすぐ」が江戸弁で「まっつぐ」となるんですね。はい。


鎌倉河岸にある長屋で育った男3人、マドンナ1人の織りなす青春ドラマなのだそうです。


出演する俳優さんたちも、皆それぞれ活躍しているフレッシュな面々から大御所さんまでなかなか奥行きのある顔ぶれ。これは楽しみにしなきゃ損というものでしょう~。

神田は鎌倉町とは… 現在の住居表示で「内神田1~3丁目」のあたりです。

江戸城築城の際に神奈川の鎌倉から材木屋さんなどが呼ばれてできたため、この町名になったという歴史があります。
ドラマのサブタイトルにある「鎌倉河岸」を内包していた町であり、その河岸にて全国から集められた建築資材をもって江戸の町の発展を支えてきたという歴史があります。

神田の家がまだ鎌倉町にあった昭和30年頃も、数軒先に通りから裏の川(日本橋川)にむけていわゆる「長屋」が残っていたそうです。江戸の匂いがほんの数十年前まで残っていたのですな。



木材などの荷揚げをしていた、鎌倉河岸

明治に入って町割りが変えられてしまい、今は「内神田」という地名ではありますが…
お祭りの町割りで「鎌倉町」は健在です!

ドラマの見どころには現代の社会が喪失している大切なものを描いた…「大人のファンタジー」という記載がありましたが…

まだまだここ神田の「下町魂」は不滅であります。
2年に1度のお祭りに支えられた町会の絆が生きている町。

今年は裏なので大々的なお祭りはありませんが、来る5月9日、平将門公が神田に祀られて700周年という節目に合わせてお神輿が出ます。氏子地域一〇八ヵ町、鎌倉町からも、担ぎ手が集います。



ちなみに、鎌倉町の頭はまさにいわゆる江戸弁です。

頭にかかればもちろん「まっつぐ」になると思います。

お話する機会があるときいつもわくわくしている奉公人1。

ドラマを見て…下町人情をファンタジーだけではなく、肌で感じたい!と思った方。そういう方はお祭りに触れるのが一番。


神田に住む、神田で働く…   
…というのはなかなか大変ですので、お祭りに参加してみたい方はまず神田で行きつけのお店をつくるところからはじめてみては!?

(老舗のお食事処から立ち飲みバーまで…なかなか楽しい町でございますよ!)

2010年4月11日日曜日

神田明神の屋上庭園が完成しました


「神田の家」の横、神田明神に屋上庭園が完成しました。
一階が駐車場で、二階が庭園になっています。
この庭園は単なる緑化だけでなく、神田明神の「鎮守の森」としての
環境も整えていくようです。
遊歩道があり、四季折々の花がたくさん咲くみたいですよ。
こちらも楽しみですね。

空中庭園から「神田の家」がよく見え、その眺めは下から見る角度とまた違う堂々とした風格、存在感が感じられます。
「神田の家」の二階、広間十畳からも庭園がベストポジションで見えます。
真正面すぎて、たまに庭園のお客様と目があったりするのが、
ちょっとハズカシイです。ふふふ。

庭園から「神田の家」を見て、来られるお客様も増えました。
「神田の家」をたくさんの方に知っていただく事が出来て、
私たち一同も喜んでいます。

2010年4月3日土曜日

春らんまん



四月です。
「神田の家」の周りにはたくさんの桜の木が満開に咲き誇っています。
神田明神の桜、宮本公園の桜。「神田の家」の土間や玄関にも桜を生けています。

そして、「神田の家」のシンボルとなる、しだれ桜もかわいく立派に咲いています。
今日のうららかな陽気で六分咲きくらいです。

この桜は、昨年神田の家を移築した際に庭に植えられたもので、
庭師さんからは今年は咲かないかもしれないと、言われていたのでした。
必ず咲いてほしいのでスタッフ一同で一生懸命、水と愛情を注いでいた桜なのです。
花が一つ咲いた時から、みんなで大喜びです。

ソメイヨシノより濃い目のピンクがかわいいしだれ桜を是非見に来て下さいね。

2010年3月28日日曜日

ヒヨドリのお皿


 前回の日記で、つがいのヒヨドリがやってきて庭の椿の花を食べるという
話を少し書きました。
 実は私、お庭を掃除しても掃除してもヒヨドリが花を食い散らかして
落としていくので、
 にっくきヒヨドリ!!と少々立腹していたのです。

 そんな悶々とした日々をすごしていたある日、「神田の家」で
お客様に、お料理とお酒をお出しすることになりました。

 その準備をしながらふと銘々皿を見てみるとお皿の図柄が、 
つがいのヒヨドリと椿だったのです。
 ちょっとびっくりしてしまいました。
 私がぷりぷり怒っていた、椿を食べるヒヨドリがお皿の図柄になっている
なんて。
 
 どうもヒヨドリは花鳥風月の世界では「花喰い鳥」とよばれ、江戸時代から
蒔絵や屏風によくモチーフとして用いられ親しまれていたのだそうです。

 そうだったのか。昔からヒヨドリは花を食べるものと決まっていたのですね。
 少しヒヨドリをやさしい気持ちで迎えることができるようになりました。

2010年3月19日金曜日

春のお客さま

                よく探すとメジロが二匹いますよ
  

三月も半ばをすぎ、だいぶ暖かくなってきました。
春になって「神田の家」には、かわいいお客さまがいらっしゃいます。
ひよ鳥とメジロです。

二種とも、つがいで椿の花や、ろう梅の花を食べています。(少しだけにしてね)
ビルやマンションだらけの街の中でも、庭に樹木があれば野鳥も飛んでくるのですね。
その姿に心癒されます。

春の鳥といえばウグイス。
ウグイスが遊びに来るのを心待ちにしているのですが、今のところ来ないです。
なぜ来ない、ウグイス!!と思い調べてみると、

もともとウグイスは藪の中などに住んでいて、あまり姿を現さない鳥だそうです。
昔から日本の春といえば「梅とウグイス」。
絵画などもたくさんありますが、あのウグイスの絵はうぐいす色のメジロだそうです。

そうだったのか!メジロ!!
なら、「神田の家」に遊びに来る目白も日本の春を感じさせてくれる大切なお客様ですね。


2010年3月4日木曜日

タッキーこと滝沢君が将門に…!


えぇ。あの滝沢君です。そうそう。

…って、どこの滝沢君かって?


いわずと知れた、ジャニーズ事務所のタッキーですよ!
2005年に大河ドラマで「義経」を演じた、彼です。
そのタッキーが、このたび4月の「滝沢演舞城」で、
坂東が英雄、将門公を演じることになったそうです!!
日生劇場にて、4月4日から公演されるんだとか。

将門 援島偽舘合戦の図


武士の先がけ、「兵」の体現者である、将門公。

ちょっとこのニュースについて調べてみると、「悪役」「ダークヒーロー」

などなどの枕詞がついているようですが、私たちからすると、それよりかは

「民衆のために立ち上がった英雄」像をもっておりますが…

将門ファンとして(事務所内一部タッキーファンとして)注視しております☆

この時代にあった、将門が登場してくれることに期待大!!

江戸時代の将門公人気は絶大!娘や息子まで歌舞伎世界の題材に…


1976年に加藤剛主演の大河ドラマ『風と雲と虹と』も当時とってもブームになったそうですね。
あまりにも美しい将門公に、男性は、麗しき吉永小百合様のお姿にほれぼれしたことでしょう~


ちなみに、今週末からは「劇団ブギ★ウギ」という劇団主宰でビジュアル音楽朗読劇『将門』もはじまるのだそうです。
http://www.gekidan-boogiewoogie.com/


将門ブームの再来かしら??


ともあれ、タッキー他、将門関連のことをお仕事にされる方には
大手町の首塚に是非ともお参りして頂きたいです。


奉公人1の三味線のお師匠さんも、
「常磐津の『忍夜恋曲者』/通称:将門/を唄うときはみんな首塚にお参りに行ったものよ」
…とのこと。



また、京都に行かれる事があったら、京都の神田明神にも是非皆さんお参りに行ってくださいね。

なんたって、時同じくして今年、祠のあった場所を綺麗に改装しお披露目したところですから・・。

今月の「婦人画報」にもちらりと載っております~

2010年3月3日水曜日

嬉しいひな祭り♪


明かりをつけましょ ぼんぼりに~
…で始まる唄はとにかく有名ですね。「うれしいひな祭り」というタイトルなんだとか。
私はどうも、この曲を聴くと「お嫁にいかれた姉さまの~」のくだりにいつもせつなくなってしまいます。なんででしょう。

私には、この曲を唄っているのは男の子のように思えてなりません。そんなイメージをもつ方、ほかにいらっしゃいませんか??


事務所のほうにも、お雛さまを飾り付けております

西武の雄星君に似ていません??


唄にはせつなくなりますが、現実には、神田の家の奉公人1としてはとても嬉しいひな祭りとなりました。


なんでかって…?



沢山の見学の方にいらして頂いているということと…


女の子だから!ということでおやつをちょこちょこ届いているからです☆☆

いやはや、女子でよかったなんて改めて感じる雛祭りなんて、何年ぶりでしょう?
バレンタインは女子から男子に贈る不文律から抜け切れないし…
ひな祭りは男子から女子に、何か贈る日にしたらいいんでないかしら??ホワイトデーもまだまだ基本的に「お返し」ですし。

なんたって、女子(おなご)はちいちゃなお菓子一つでご機嫌になれちゃう生物。

これを読んでいるアナタ! 平和な事務所(家庭?)を保つためにここはひとつ、
毎年お雛祭りにはまわりの女子にお菓子を配ってみては…??

神田の家のお雛様は3月いっぱいまで飾っております。
ひな祭り気分を逃してしまった方、雛人形好きな方、その他の都合の方も是非足をお運びくださいませ。


3日以降もお雛様を飾りっぱなしにしておくとなんとやら…

…という声が聞こえてきますが、耳をふさぐことにしております。


あ…  3月3日は 「 耳の日 」 でもあった。。

2010年2月25日木曜日

“将門年” …です!

テレビをつけるとバンクーバーの寒そうな映像目白押しですが、日本はもうすっかり春ですね。


神田の家にも今日、春一番が吹いてすっかり春です。少し前に飾り付けたお雛様もすっかりくつろいでいます。




さてさて、しばらくブログを更新しておりませんでしたが、私ども「神田の家」に勤める者どもには、実は二つ目のお役目として「将門公」についての伝承を引き継ぎ、守ってゆくというお仕事があるのです。
…ここのところ、そちらにかかりきりでございました。

昨年もこちらのブログにてご紹介しましたが…
2月14日は将門公の命日。今年も浅草は日輪寺にて厳かな法要が行われました。
奉公人1となでしこも参列させて頂くことができました。
今年は五番組の頭たちによる木遣りが奉納されました。


今年は親子木遣り!


講堂での法要後も、人知れず仏事は続いていました…



 そしてそして、この2月14日から、京都の四条通り沿いにある新釜座町の一角にて「将門公の首の晒された場所」を祀るお社が一般に公開されることとあいなりましたのでここでご報告させて頂きます。

このお社は京都・神田明神という名称で(しばらく前までは神田神宮というプレートが貼っていましたが)平安の昔、坂東で討たれた将門公の首級が京都に運ばれた際に「獄門にかけられた場所」であると伝えられています。
将門公没後、当時「市聖」とあがめられていた空也上人が将門の霊を憐れみ、その供養を行った際に祀ったのがここ、京都における神田明神の始まりと伝えられています。



ちなみに、このお社が所在する路地には現在名前がありませんが、しばらく前までは「膏薬の辻(こうやくのつじ)」と呼ばれていました。この名は「空也供養の厨子(こうやくようのずし)」がなまって「こうやくのつじ」となったという説が残されています。 ※空也和尚はくうや、こうや両方の呼ばれ方があるそうですね!

昨年までは個人が維持・管理している一般民家の軒先の壁に埋め込まれるようにしてお社が残されていました。
もっときちんとお祀りできるようにと、窮屈に閉じ込められていたお厨子を取り出し、すっかり清められた屋内に遷座することになったのです。
お厨子の下方の壁に塗りこめられていた石も、取り出されてお厨子の隣に安置されています。この石は空也上人が将門公を供養した際に目印としてたてた三尺の瓜型の石とされているものです。壁から顔を出していた箇所が一部欠けてしまっています。残念。鴨川のマグロ石という種類の石らしい…


くしくも、今年は将門公が神田明神に合祀されて満700年にあたる節目の年。

 神田明神発祥の地とされる京都のこの場所が新しい形でお祀りされるのに絶好の年とも言えるかもしれません。
 将門公没後1071年。この先幾歳過ぎようと、偉大なる先人の歴史は語り継がれていくのでしょう。その静かなる一手が京都の路地裏にてひっそりと進められていたのでした。


 神田の家に住んでいた遠藤達藏は大手町の将門塚保存会の前会長で、神田神社の氏子責任総代も務めていた人物なのです。そこいらへんの説明は、神田の家HPに掲載してゆきたいと考えております~

京都へお越しの際は是非お参り下さい

2010年2月2日火曜日

雪やこんこんかえるもぴょんぴょん


昨夜からの大雪…神田でも積もりましたね!
神田の家の仲間たちも大はしゃぎです。
一番大きなかえるくんはすっかりパンキッシュな佇まいになりました。

白モヒカン…

昨夜の牡丹雪、ぽたりぽたりと地面に落ちるさまが影になって落ちていました。

奉公人1はいい大人ではありますが、やっぱり雪だとテンションがあがってしまいます。

さてさて、明日は節分ですね。お隣神田明神さまでは今年も大勢の人でにぎわう恒例の豆まきが行われます☆

神田の家は、明日から本格的にお雛様の飾り付けを始めます!ちょいと華やかなセットになりそうなので、お雛さま好きの方、こぞって見学にいらしてくださいませ~。


2010年2月1日月曜日

白椿


「神田の家」は家だけでなく、お庭もとても素敵なのです。
季節ごとにいろいろな花が咲いて、いい香りをふりまきます。


今の一番のいい香りは蝋梅。一番の花は白い椿です。
毎日、白い大きな椿が順々にもう咲くか、もう咲くかと少しずつ蕾が
ほころんでくるのを楽しみにしています。

以前、「神田の家」を建ててくださった大工さんが、椿の花を早く咲かせるのには、
蕾をもんであげたらいいと、おっしゃってました。
なるほど!!これは実験せねばなるまい!!
おせんはひとつの蕾を決めて、もんでみる事にしました。

二か月ほど前からもんでいるのですが、なかなか咲きません。
その周囲の蕾よりほころんでるような、ほころんでないような、、、。
多少ほころんでいるような、、、。

やはり、太陽の光が一番当たるところから咲き始めました。
これが、正しい自然の姿ですね。ははは。

2010年1月27日水曜日

関東平野と地球影と将門


以前もこのブログでご紹介した『月刊とも』の2010年1月号の表紙にて、

「地球影(ちきゅうえい)」なるものが紹介されていました。

冬のお天気の日、空気が澄んだ日、日の出や日没時に太陽の反対側に濃藍~ピンクのなんとも神秘的なグラデーションが見れるのだそうです。

これは、太陽が水平線や地平線の直下にあるとき、地球の表面が太陽とは反対側の空に影となって映し出されることで見れる現象なのだそうで、まさに、宇宙の神秘を体感できる空の一大パノラマショー!!


関東平野は全国でもめずらしい、360°見渡せる数少ない絶好の地球影観測スポットなのだそうです。


奉公人1は最近、別名「将門ライン」でお馴染みの(?)つくばエキスプレスで通勤しているので、

この「とも」情報を入手してからは毎日のように関東平野をつっきる車中から日暮れを心待ちにしておりました。
すると!柏の葉のららぽーとへおでかけした際に、ちょっといい感じで空がピンク色に!

急いで空を見渡せる高台までダッシュ!結果、この写真がとれました。


一番大事な、藍色の部分はもうほとんど見えませんね。はい。残念。

将門公の活躍した平安時代から千年とちょっと。
この地球という惑星からすると、一呼吸くらいなものかもしれません。



きっと、この関東平野を馬で駆けていたであろう将門さんも、この地球影の神秘的な空を見上げたことでしょう。

来月、2月14日は将門公の1071年目の命日ですね。

空を仰いで遥か昔の英雄に想いを馳せてみるのでした。

2010年1月22日金曜日

☆初花☆



今年初めてつく花を「初花」というのだそうですね! このお花は「蝋梅(ろうばい)」です。
そう、まるで蝋でつくったかのように、つるつるした綺麗なお花をつけるのです。
梅という名がつく通り、本当に芳醇ないい香りです。

さてさて、この「初花」という初々しさを常に心がける…というような言葉で 「常初花(とこはつはな)」という言葉もあるそうですね。
意味は、「いつも、はじめて咲いたかのように美しい花のこと、転じて常に初花をみる思いで心がひかれること」だそうです。
いやいや、女子として(奉公人1、性別初公開?)心に刻むべき言葉ですな…(なんだか反省)



ここで梅に関する端唄を少し…


  ♪ 梅は咲いたか 桜はまだかいな
   柳ゃなよなよ 風しだい
   山吹きゃ浮気で 色ばっかり しょんがいな
(「梅は咲いたか」より。何と言っても有名な唄!)
  ♪ もしも私が 鶯ならば
   主のお庭の 梅の木に
   ほ、惚れましたとさ
   焦がれ鳴く声 聞かせたい
(「鬢のほつれ」の替え唄。“びんほつ”同様、しっとりとどうぞ~)
  ♪ 春風に 庭にほころぶ梅の花
    鴬とまれや あの枝に  ホーカイ
   そちがさえずりゃ 梅がものいう
   ここちする ホーホケキョ
(「月琴節/法界節」より。とってもおおらかで愛らしい旋律)

鶯宿梅…時期はちょっと先だけれど、神田の家のお庭にもウグイス来てくれないかしら。
今はメジロやヒヨドリがやってきて、お庭の実をついばんでおります。


余談ですが、奉公人1は酒屋さんの鶯宿梅も大好きです。はい。

2010年1月14日木曜日

神田明神へ初詣 

みなさま、明けましておめでとうございます。
本年も「神田の家」おせん共々宜しくお願いいたします。

初詣は神田明神でと思っていたのですが、あまりの人出に(わかってはいたのですが)ひるんでしまい二回も途中で帰ってしまいました。しょぼん。


いやはや、すごい人です。


しかし三度目の正直、お仕事中こっそり神田の家を抜けてお参りに行きました。すみません!!おかげでやっと心が落ち着きました。ほっ。
10日には家族で神田明神にお参りをし、恵比寿様にお祓いをしていただき、ふるまいの豚汁もいただき、今年もいいことが起こるような予感がしました。おめでたい!(私が)

2010年も多くの人が「神田の家」を訪れて下さる事を願っております。
神田の家をご覧になったお客様に頂く言葉で多いのが、
「木造の家は気持ちが落ち着く」と「この家に住みたい」です。
本当にその通りですね。
やはり木の家が人間の心を癒し、遠藤家の人々が生活してきた空間と時間が人の心を落ち着かせてノスタルジック、郷愁を誘うのでしょうか。


 「神田の家」の界隈もビルやマンションが立ち並び、木造の家は本当に少なくなりましたね。
「神田の家」に遊びに来ていただいて、心なごませて頂けましたら私たちもうれしいです。
 こんな意味での「神田の家」の価値も大きいですね。

神田の家にはたくさんの種類の椿があります。

赤、ピンク、この木は白い花が咲きました。