2010年6月30日水曜日

日本の夏。。

暑いですね~。


夏ですね~。


昨日の試合、日本代表がんばりましたよね~。はい。
…という、いろんな意味で、今にも夏バテしそうな、そこの貴方!


現実的にはクールビズで物理的に耐えつつも…


視覚的、風流に「日本の夏の涼み方」を見直してみやしませんか??


ちりんちりーん…

…ということで、神田の家では只今夏のしつらえを準備中であります。


せっかくのしつらえは、実物を見ていただきたいので写真の掲載はひかえますが…

神田の家の若いスタッフの間で感嘆の声があがった一件をご紹介致します。


蚊帳を包んでいた、夏用(!)の風呂敷。

「縮み」と呼ばれる生地でできています。



「ちぢみ」と聞いて韓国料理の「チヂミ」をまず思い浮かべてしまった奉公人1。
笠塚に美味しいお店あったな…なんて。こら。


この風呂敷、ひろげてみると…


…この様に、つなぎ合せています。

はい。そうです。これは先代・遠藤達藏のさらにお父様、政藏さんがお召しになっていた着物をほどいて造り変えたものなのでした!

近年、江戸時代のリサイクル事情について耳にする機会は多くなってきていますが…

江戸の香りに触れることのできる、駿河台上の神田の家。


とある初夏の一コマでした。


7月も「八の日」公開いたします。是非お越しくださいませ☆

2010年6月25日金曜日

第三回 京都神田明神例祭

この度、京都の神田明神にて第三回目の例祭が執り行われましたのでご報告致します。

お社は、将門公の首が晒されたという地「市の聖」と呼ばれた空也上人が供養のために石を建て、祀ったという言い伝えのあるところでございます。

民家の壁に塗りこめられているように祀られていたところを、一昨年からきちんとお祀りできるように改修してまいりました。



神田の家の主であった、遠藤達藏は神田明神の氏子総代を務めてまいりましたが、生涯を通じて将門公の研究を行ってきた人でもあります。

生前、この京都の地について「大切、大切」と書き残していたメモもあります。その遺志をつぎ、家族のものがこの事業を継ぎ、ようやく形になった次第です。


本日は、新釜座町からほど近い、空也堂の住職さんたちも参列して頂くことができました。


空也上人が将門公を供養した際、目印として建てたという説がある石。鴨川の「まぐろ石」というのだとか…

そして、今回は東京は江戸消防記念会の頭たちによる木遣りもあがるという、とても壮大な例祭となりました。

ここのブログでも取り上げましたが、将門公の命日には浅草にある日輪寺にて将門公の法要が行われ、やはり木遣りがあげられるのです。将門公といえば、弱きをたすけ、強きをくじく!ということで江戸っ子の誇りだったんですね。
 ↓ ↓ ↓
http://kandanoie-imasa.blogspot.com/2009/02/blog-post_18.html
http://kandanoie-imasa.blogspot.com/2010/02/blog-post_25.html



神主さん、お坊さん、頭たち…感慨深い風景です

今年のご祭祀は、あらかじめ告知していたからか、近隣住民の方たちの参列も多くありました。うれしいことですね。

近隣の古老のおじいさまの話によると、「逆賊」とされていた将門公については家庭でも話にあげることすら憚られるような時代があったそうです。

将門公没後の1,071年という歳月を超えて、このような祭祀が執り行こなうことができたということ。改めて、考えさせられる日となりました。

さまざまな出会いやご縁に感謝しつつ… 


これからも将門公の記憶、記録を守っていけるように神田の家スタッフ一同、務めてまいりたいと思います。


頭たちが貼っていかれた千社札!この遊び心が素敵です☆

2010年6月19日土曜日

「江戸百」展示も今週末まで


この度の復刻版画展示も、今日と明日の2日を残すのみとなりました。

初めの土日(5、6日)には予定どおり、浮世絵の摺り師さんによる実演と希望者の摺り体験を行いました。

摺り師の松崎氏。バレンは職人さんが自分でつくるものなのだそうです。

摺り体験を笑顔で見守る松崎氏。

あんなに軽々やっているように見えましたが…力加減が難しい!

15日には、国際浮世絵学会会長の山口先生にお越し頂き、名所江戸百景の成り立ちについてお話して頂きました。
歌川広重の生い立ち、出版された江戸末期の時代背景など…様々な浮世絵を見せて頂きながらの講演会でした。

お隣・神田明神の明神会館「平成の間」にて開催されました

当時の浮世絵出版事情について、彫師さんの隠し落款のお話まで…
山口先生、貴重なお話ありがとうございました☆
神田の家で本画をご覧になって購入される方も。
ゆかりの地を選ばれる方も、有名な絵を購入される方も。
この機会に! 貴方も浮世絵オーナーになってみませんか!?
平成の世の彫り師さん、摺り師さん、そして版元さん一同の心意気が詰まっております。

2010年6月16日水曜日

杉苔


6月です。梅雨入りしました。
暑くてじめじめして、いたるところにカビが生えそうです。
今の季節、「神田の家」でいちばん喜んでいるのは 杉苔だけのようです。

「神田の家」の庭には杉苔がたくさんあります。
杉苔は関東では土が合わず育ちにくいらしいのですが、
「神田の家」の杉苔はすくすくと育っています。
この間まで甘やかしすぎたせいで、 ヒョロっと長く細く育ってしまったものを
先日からスパルタ教育で、水を減らし大地に根をしっかり張れと
厳しく育てていたら、枯れてしまいました。

しかし、この梅雨入りで息を吹き返しさらに、
鮮やかな緑となって蘇りました。

苔はマイナスイオン(今や死語)をたくさん出し、
ヒーリング効果もあるみたいです。
私は苔に降りかかる笹の葉を取りながら、
ささくれ立った?心を癒しております。
苔に直接触れることで、さらに効果アップです。

心身共にお疲れのみなさま、苔にかかった笹の葉を取りに来ませんか? 
杉苔があなたの疲れを癒してくれますよ。
仕事帰りに笹の葉一枚、家事の合間に笹の葉一枚。
あなたは癒される、お庭はキレイになる、まさに一石二鳥ですね。