2013年11月22日金曜日

東大の学生さんが見学

井政は現在メンテナンスの為閉館中ではございますが、
本日は授業の一環で
東大の学生さんが30名強いらっしゃいました。




学生さんの勉強とあらば!
ということで(特別に!)久々のご案内をさせて頂きました。

学びの足しになれば幸いです。

2013年11月20日水曜日

カンダデザインさんより

日頃お世話になっているカンダデザインさんより
来年のカレンダーを頂きました。


将門塚例祭の様子や、
かしら達の後ろ姿、
神田祭での神輿宮入り風景など、
神田界隈の写真がふんだんに使われています。

今年もありがとうございました!

2013年11月15日金曜日

天海祐希さんが将門の妻に!

どうも、江戸紫でございます。

最近やっと松葉杖が取れ、
アシモのような歩行ができるようになりました。

そして今日は酉の市から帰ったボスに
早く足が治るようにと切山椒を頂きました。

とっても甘~いです

さて、今朝のニュースで知ったのですが、
天海祐希さんが将門の妻役で舞台をされるそうですね!
写真のメイキング映像の天海さんがとても綺麗でした!!


あれ?でも将門の妻って・・・誰だろう?
なんでも役名は「蒼真(そうま)」というらしい。
う~ん、将門だけに、相馬?


どうやらこの舞台は、平将門公のお話を
今までとは全く違う切り口で描かれるものだそうです。

ずぶん先輩で有名な福士蒼汰さんが主役を務めた
仮面ライダーフォーゼの脚本家(!)、中島かずきさんが
架空の国を舞台に描くとの事。


ということは、
将門の妻も架空の妻かもしません。
なにしろ観てみないと分からないですね!





ちなみに
平将門役には、松山ケンイチさん。

これを機に、
井政限定、平将門キューピー
お守りとして如何でしょうか^^


どうぞよろしく


平将門キューピー
http://kandanoie.com/goods/qp.html





2013年10月17日木曜日

常磐津「将門」の語りを聴く会 第2回

常磐津「将門」の語りを聴く会 第2回 が
先日12日(土)に井政にて行われました。

「将門」という演目ではあるが、物語の舞台は将門公の死後。
将門公の"皇居"が荒れ果てて古内裏となり、
鎮守府将軍源頼信の命を受けた大宅太郎光圀が探索に来る。
そこに遊女に身をやつした滝夜叉姫(平将門の娘)が現れ、光圀と接触する所から物語は始まります。


演奏前、常磐津松希太夫さんによる解説では、
「将門」の場面展開の説明に加え、
常磐津独特の歌い回しを披露して下さいました。


夕日が闇夜に消える頃、演奏が始まりました。
岸澤式松さんの三味線と常磐津松希太夫さんの語りを
近距離で堪能する贅沢な瞬間。




闇と光と静けさが相俟って
第1回とはまた違う、滝夜叉姫の妖艶な雰囲気が感じ取れた一夜でした。

2013年10月1日火曜日

将門の娘

先月、上演された新作歌舞伎「陰陽師」。
陰陽師である安倍晴明が、平将門を鎮める話。
そこでは将門の娘である「滝夜叉姫」が物語を艶やかに彩ります。


滝夜叉姫は平将門の死後、
妖術を身につけ父親の敵を討とうとした、という伝説が残っています。




相馬の古内裏  歌川国芳



清書七伊呂波 豊国

 


江戸の花 名勝會 豊国三代


数々の浮世絵に描かれてきた滝夜叉姫。
着物の柄も様々です。





桃色のかわいらしい印象



蜘蛛の巣柄の打掛
 
 

手に持っている物も、妖術の皆伝書、相馬の錦等、異なっている
 
 

古典歌舞伎「将門 -忍夜恋曲者-」で登場する滝夜叉姫は
灰色地に蜘蛛の巣柄が印象的な打掛でしたが、
新作「陰陽師」の滝夜叉姫は、
青紫のとても綺麗な色遣いの衣装でした。


さて、井政では
今月12日に「常磐津将門の語りを聴く会」を開催します。

若手の常磐津奏者が滝夜叉の伝説を語り歌います。

今回も少人数制。
ご興味がございましたらこちらをご覧ください。

http://kandanoie.com/about.html


2013年8月7日水曜日

暦の上では

ディッセンバーではありません。

立秋です。
今日から厳しい暑さが戻ってきて非常に過ごしにくいですが、
旧暦では今日から秋。
虫の声や早朝の霧に秋の気配を感じられる・・・はず。

今日は「涼風至(すずかぜいたる)」という日でもあり、
暑い中にも時々涼しい風が吹く季節ということです。



さて、神田の家は現在メンテナンス中ですが、
8月17日に神田明神で行われる、
子供たちを対象とした出雲神楽に向けて、
神田の家の事も少し知ってもらえたらと
ジュニア向けちらしを作成しました。





字が小さくて読みづらい。うーんごめんなさい。

17日の出雲神楽にご参加の方にはご用意がございますので、ぜひお読みください。

2013年7月29日月曜日

簾戸

昨日28日は「土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)」です。
湿度が高くなって蒸し暑く、土も湿る季節、ということですが、
神田の家の庭は毎朝カラカラに乾いております。



さて、神田の家では6月に入ってから、
建具は障子から簾戸に入れ替えられ、
広間には御簾、床の間には瀑布(滝)のお軸に玉の置物と、
目にも涼しげな初夏の室礼になっていました。

 
 
 


 
 
 
簾戸は夏障子、御簾戸(竹ヒゴ使用)、葦戸、葭障子(共にヨシ・アシ使用)とも呼ばれる、
簾をはめ込んだ建具の事を言います。
 
 
 
衣替えの時期と同様、6月に障子・襖の代わりに簾戸に替え、
暮らし向きを夏向きに整えています。
夏の強い日差しを遮り、
室内は涼しく隙間から入る風がゆるやかに吹き抜け
目にもすがすがしい風情が一層涼しさを感じさせる、
美しい日本の習慣の一つです。




「山も庭もうごき入るるや夏座敷」(芭蕉)

「夏座敷」という言葉をご存知でしょうか。
夏を迎える時に風通しを良くし、
調度類も涼しげに整えた座敷の事です。




 
神田の家には簾戸の他、御簾・障子部分が倹飩(けんどん)になっていて、
入れ替える建具があります。
写真左手の建具もそう。
中央部分を入れ替える事が出来ます。
 
「倹飩(けんどん)」というのは、建築用語で上下の動きで蓋・戸を嵌め込む事。
それと対に「いってこい」は左右の動きで蓋・戸を嵌め込む事をいいます。
 
 
 
 
 
ちなみに前述したヨシとアシですが、その違いは以下の通り。
 
 
ヨシ・・・中が空洞。
     「葦の髄から天井を覗く」 江戸いろはがるた
 
アシ・・・中が詰まっている。そのため虫がつきアシ(悪し)という。
 
 
 
 
 

この夏、8月9月はメンテナンスのため、
内覧をお休みさせて頂きます。

2013年6月21日金曜日

京都神田明神 例祭


夏至。
一年のうちで最も昼が長くなる日のはずですが、
雨雲によって先程まで夜の様な暗さでした。

今日は「乃東枯(なつかれくさかるる)」という日でもあります。
乃東はウツボグサという薬草で、
冬至に芽を出し、夏至に枯れたようになることから
他が生命を謳歌している時に一人枯れる哀れさを表しているとか、いないとか。


昨日、京都市下京区にある京都神田明神では
神田明神と空也堂による神仏合同の例祭が執り行われました。




例年、灼熱の中で行われる例祭ですが、
今年は多少雨に濡れたものの、過ごしやすい気候に恵まれました。


 
 


神前には旬の果実など供物があがっています。






神田大明神の神酒も。






神田明神の宮司、氏子、京都の地元の方、神社新報の記者が参詣されました。






空也堂極楽院の読経。
今年の例祭も多くの方のご協力により無事終える事ができました。




2013年6月5日水曜日

アジサイ

今日は「芒種」です。
「芒」は稲や麦の穂先を表します。
田植えをする時期とされ、
田が水で潤い、蛍の幻想的な明かりを見る事が出来る時期でもあります。

今週末辺りから、各地で蛍祭りが開かれるようですね。




さて、神田の家のすぐ隣、神田明神の屋上庭園では・・・






きれいなアジサイを見る事が出来ます。





日の光を浴びて輝いています。



神田明神お参りの際はぜひ屋上庭園へ^^
 
 
 
 


2013年5月24日金曜日

玉屋庄兵衛のからくり人形

先日の21日は「小満(しょうまん)」。
さわやかな気候、
稲と畑の作物が青々とし、
万物が次第に満ちてくるころ。

眠気も満ちてくるころ。


神田の家では、神田祭期間中、玉屋庄兵衛のからくり人形を展示いたしました。



牛若丸(源義経)の操り人形。八代目、玉屋庄兵衛の作。


このからくり人形には、クジラのヒゲが使われています。
クジラのヒゲはゼンマイやバネとしてからくり人形に利用されることが多いのですが、
現在はワシントン条約で御禁制品となっているため、
からくり人形師の方にはやっかいな問題なのだそう。

クジラにヒゲなんてあったかいな、と思われる方、





さて、
そのご縁で、初代から九代目の作品が載っている、からくり人形図録を頂戴しました。

からくり人形やオートマタが個人的に大好きなので、
眺めているだけでウキウキしてきます。


特に「弓曳童子」、文字通り的を目がけて矢を放つ子供のからくり人形ですが、
初めて見た時は「なんだこれは!」とびっくりしたものです。


弓道の経験がある方ならお分かり頂けると思いますが、

つのみはどうなってるのか?右手は反動で壊れたりしないのか?
てか私が頑張って練習してもほとんど的に当たらないに、
なぜ人形が的中させているのか・・・!


弓を放った後のドヤ顔が非常に魅力的なこの人形には
匠の技と意地とプライドがすべて詰まっているように感じます。

原本は田中久重によって作られ、
現在九代目玉屋庄兵衛氏によって完全復元されているとの事。


学研から体験キットが発売された時に買わなかったことを今でも悔やみます。
当時学生だった江戸紫にはお金がなかった・・・。




弓曳童子はございませんが、
牛若丸のからくり人形は、次の内覧日(28日)までご覧いただけます。
どうぞ皆様お越しください。

2013年5月16日木曜日

祭りのあと

みなさま、神田祭おつかれさまでございました。

久々に神輿を担いだ方、お疲れが出ていませんか?
今週のお仕事は程々に、
体調など崩されませんようご注意ください。



12日の神輿宮入り、とんでもない熱気でしたね。
境内のどこを見ても
人!人!人!

画像をクリックすると大きく見られます



大手・丸の内町会による、将門塚保存会の御神輿も盛大に宮入り!




鎌倉町神輿の宮入りもばっちり捕らえました!




皆さん良いお顔をしていらっしゃいます。

 
 
 
その後、鎌倉町の御神輿は担ぎ手が女性に替わり、
神田の家に門付けされました!
 



鎌倉町にご縁のある安倍首相夫人が花棒を担がれました!



鎌倉町の皆様、お宮の皆様、今年の神田祭もありがとうございました。
二年後もどうぞ宜しくお願い致します。

2013年5月10日金曜日

鎌倉町神輿 神霊入れ

どうも江戸紫です。
先程、鎌倉町のお神輿の神霊入れが行われました!

お祭りでお神輿をわっしょいする前に、
神田明神の御神霊を神輿の中にお遷しするわけですが、
今日は108町会でこの神霊入れが行われております。

というわけで、神田の家がもとあった神田鎌倉町会の神霊入れに潜入しました!

神田明神の神職さんが祭典を行い、鎌倉町会の方々が参列されています。


祝詞奏上


近所のサラリーマンも興味ありげ
 


町会長のご挨拶です。






鏡開きが行われ、




みなさんで乾杯!
もちろん江戸紫は勤務中ですので慎みました^^;


これから祭り本番!!
途中で倒れないように、気合で乗り切ります!!!
鎌倉町の皆様、どうぞよろしくお願いいたします。

2013年5月5日日曜日

端午の節句です!

今日は端午の節句!
でも、『鼃始鳴(かわずはじめてなく)』という日でもあります。
野山や田畑でカエルの鳴き声が響き始める時期ということです。

わたくしごとではございますが、先日カンボジアに行きまして、
あちらでは既に(一年中?)カエルが沢山いて
ケロケロとカエルの歌があちらこちらで聞こえてきました。


さて。
端午の節句にはやはり、柏餅と粽でしょう!



柏餅。
子孫繁栄を表す柏の葉で包まれています。






こちらは粽。
青笹で団子生地が包まれ、蒸しあげられています。


どちらも非常に美味でございました^^


神田祭特別展『四年ぶりでぃ!用意はいいか!』は本日まで!

土間では菖蒲をつるしています。

鯉のぼりや鎧兜もご覧いただけます。

ぜひお越しください^^

2013年5月2日木曜日

神田祭特別展 開催中!

こんにちは^^

今日は八十八夜!
立春から数えて88日目の、茶摘みに最適な日とされています。
が、少々涼しすぎる気もします・・・。おいしい茶は摘めるんでしょうか。

さて、現在神田の家では、
神田祭特別展「四年ぶりでぃ!用意はいいか!」
が開催中です♪


門には提灯が!
神田祭への準備は万全です^^


土間には八代目玉屋庄兵衛の操り人形。
後ろにかかっている着物は以前、神田鎌倉町で神田祭の際に着用されていたもの!



 丸平大木人形店の五代目大木平蔵による御所人形。
皆でお神輿を担いでいます。


5日(日)まで開催しております。
入場料は一般800円。 詳しくはHPイベントページへ。


お人形がお好きな方は是非いらしてください^^

2013年4月15日月曜日

端午の節句にむけて

今日は七十二候のうちの第十五候「虹始見(にじはじめてあらわる)」です。

大気が潤って雨上がりの空に虹がかかるようになる時期、ということですが。



そろそろ端午の節句も近くなったので、

神田の家では兜をかざりました!
 


全ての部品を紐で括り付けます。



兜をかぶせて完成!




脇には菖蒲の花。勝負に勝つようにとの事から。




柏餅。柏は新芽が出るまで古い葉が落ちない事から「家の系統が絶えない」という意。
たねやの柏餅が個人的には好きです^^