2013年5月24日金曜日

玉屋庄兵衛のからくり人形

先日の21日は「小満(しょうまん)」。
さわやかな気候、
稲と畑の作物が青々とし、
万物が次第に満ちてくるころ。

眠気も満ちてくるころ。


神田の家では、神田祭期間中、玉屋庄兵衛のからくり人形を展示いたしました。



牛若丸(源義経)の操り人形。八代目、玉屋庄兵衛の作。


このからくり人形には、クジラのヒゲが使われています。
クジラのヒゲはゼンマイやバネとしてからくり人形に利用されることが多いのですが、
現在はワシントン条約で御禁制品となっているため、
からくり人形師の方にはやっかいな問題なのだそう。

クジラにヒゲなんてあったかいな、と思われる方、





さて、
そのご縁で、初代から九代目の作品が載っている、からくり人形図録を頂戴しました。

からくり人形やオートマタが個人的に大好きなので、
眺めているだけでウキウキしてきます。


特に「弓曳童子」、文字通り的を目がけて矢を放つ子供のからくり人形ですが、
初めて見た時は「なんだこれは!」とびっくりしたものです。


弓道の経験がある方ならお分かり頂けると思いますが、

つのみはどうなってるのか?右手は反動で壊れたりしないのか?
てか私が頑張って練習してもほとんど的に当たらないに、
なぜ人形が的中させているのか・・・!


弓を放った後のドヤ顔が非常に魅力的なこの人形には
匠の技と意地とプライドがすべて詰まっているように感じます。

原本は田中久重によって作られ、
現在九代目玉屋庄兵衛氏によって完全復元されているとの事。


学研から体験キットが発売された時に買わなかったことを今でも悔やみます。
当時学生だった江戸紫にはお金がなかった・・・。




弓曳童子はございませんが、
牛若丸のからくり人形は、次の内覧日(28日)までご覧いただけます。
どうぞ皆様お越しください。

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