ちょっと秋葉原方面に用事があったので、
名所江戸百景『筋違内八ツ小路』の場所に行って写真を撮って参りました。
でもまず浮世絵の方からご説明しましょう。
人が蟻のようですね。
ここは今で言うと万世橋と昌平橋の南側の一帯で、
当時は「筋違御門」があり、
(この浮世絵には描かれていません!もうちょっと右側にあったらしいです)
その周辺が広場になっていて、火除け地になっていたそうです。
広重が誇張して描いた訳ではなく、本当に結構広かったらしいですよ。
「八ツ小路」という名の由来は、
この広場から日本橋、駿河台、昌平橋等々、8方向に道が分かれていたためだそう。
画面中央に描かれている番所。
その後ろに昌平橋に繋がる木戸があります。
橋自体は残念ながら見えません・・・
画面左手には、天野なんとか衛門さんという旗本の武家屋敷。
画面右上、この高台に建っているのが神田明神です。
鎮守の森、って感じがまだあった頃。
お茶屋さんのそばで人々が見る先には、
大名の奥方様が乗った駕籠が。
乗るのもバランスをとるのが難しいらしいですね。
蟻に見えた道行く人々も、
よく見ると立派な職業人であることがわかります。
さて、この景色が今どうなっているかというと
この辺りのはずなんですが・・・
昌平橋付近。
跡かたもありませんね。
浮世絵自体が鳥瞰なので、
どこか登らせてもらえそうな建物を探したのですが、
どこの馬の骨ともわからない人間を入れてくれる所はこのご時世そうそうないようで、
結局公的機関のビルの2階から、ご迷惑にならない程度に撮った写真がこちら。
当然神田明神なんて全く見えません。
昔はこのくらいの高さだったら見えてたんでしょうか。
その足で神田明神を訪れたら
大祓の茅の輪が。
最近背中に妖怪が憑いている感じがするのですが
ウォッチを持っていないので
取敢えず八の字に3回くぐって来ました。
参拝をし損ねたのですが、
くぐっただけで良かったんでしょうか。
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