2012年9月13日木曜日

90年の歳月


 
 
今年の残暑は半端ないですね。 そろそろ夏の疲れが出ている人も多いのではないでしょうか、。 ついついビールが進む毎日です。

昨日 神田須田町にある銅板建築「柏山邸」(旧池田屋)の最後の内覧に行って来ました。  老朽化により90年の歴史に幕を閉じる事になり、その前に内覧させていただけるとの話を聞き駆けつけました。 

昔、万世橋駅があった頃は目の前に建っている池田屋さんがさぞ目立っていた事でしょう。  銅板建築に3階建て、屋根の形状も珍しく、今でも人目を引きます。

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階が店舗で、横から間口の狭い玄関が2階に通じる入り口。 靴を脱いで上がるとそこはかなりの急、急階段!! 神田の家も結構急だけどそんなもんじゃない!

でもでも私にはつい最近まで同じ階段を上り下りした記憶が・・・。
まさに今建て直ししている知り合いの家の階段とほぼ同じ、。 しかも間取りや形状がかなり似ていてびっくりでした。  

 
でも一つ一つ見てみると2階の床框が黒檀だったり、柱も面取りがしてあり、欄間や建具にも目を引くものがあったりと、、つい目が行ってしまいました。
解体後は近隣の方やご希望の方などに廃材も無駄なく納まるとの事でちょっと安心したのですが、、ただ壊されてしまうのは悲しいですからね。

3週間前まで住んでいたこのお宅には人の息吹が感じられ、時代と共に生きてきた証としての力強さと温かさを感じました。

家を建てるのは大工さんでも、育てるのはそこに住む人たち。  家は時代だけでなく、住んでいた家族をも映します。
2階に上がった所に付いているレトロな照明が綺麗で尋ねたところ、奥様が大変気に入っていて、勿体なくて一度も灯りをつけず、取り壊しが決まってから初めて点けて感激したそうです・・。  大事に大事にしていたんですね~   何だか泣けてきちゃいますね。
建物がなくなるのは淋しいけれど、一つの歴史を築いてきた柏山邸にお疲れ様と、そして
内覧の機会を与えて下さり、また案内してくれた有志の学生さん初め皆様に感謝。


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