2009年2月26日木曜日

職人さんの手もと拝見…



昨年の夏に工事がはじまり、毎日のように工事を見学させてもらっている奉公人1。
職人さんの手もとを見ていていつも感心することばかり。

以前、大工さんから聞いたお話の中で
「一見、作業は同じ動作の繰り返しで単調に見えるかもしれないけれど、 “加減”が難しいんです」
とおっしゃっていたのが、なるほど、と印象的でした。

それは、左官屋さんのコテ塗りの作業も、お庭やさんの植物の扱いだって、全部に言えることなんだなぁと、昨日、スギゴケを植えているお庭やさんに手もとを眺めていて、改めて感じました。
もう、ずーっと眺めていられるような気がします。(奉公人1はややマニアックなのです)

苔を少量ずつ土に植え、バランスを見ながら、その上のヒサカキをちょんちょんと切って整えていきます。
必要な個所をうっかり切ってしまったりしたら大変!と見ているだけのこちらが勝手にハラハラ。
そんなことはもちろん構わず職人さんはスピーディに、適格に、作業されています。

作業が続き、ヒサカキも苔も、更にいきいきとしてゆきます。

「生け花」のような緊張感と美しさ。

お庭の中でも、お茶室から見える部分はベテランの職人さんが担当されているようです。若い職人さんは後ろで砂利を運んでいました。知識や技とともにこういう“姿”も継承されていくのだと思うと、職人さんの世界ってこれまたドラマだわ。

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